『夜送舟艇のプリン艇団』を最後までお読みいただき、 ありがとうございました。
ものすっごい長旅。お疲れさまでした!
今回は長編でしたので、あとがきも少し長いかも知れません。
ハルナはこの夜送舟艇。書いていて本当に面白かったです。
おそらくこの話。いままで書棚におさめてきたハルナ小説をどの順番で読んだか。それよって出てくる感想、登場人物への思いなどが、まったく違う作品になると思います。
夜送舟艇のプリン艇団。たしかにどの物語を経てこれに乗船されても。ハルナが書きまくっている小説の真骨頂にたどり着いた。そんな物語です。いや、他にもそういえる話はあるかも知れません。しかし、この小説ほど、かなりわたしの特徴が出ている小説はあまりないな、と思っています。
物語自体は、鷹一さんの天界での仕事ぶり、是鷹医院長のクリニック開院前の隠居生活っぷり、などをはじめ。春人さんの妖魔界での評価や、カルスさんの「これは奏ちゃんが死神バイト後から結婚するまでのお若い頃?」のような歴史が垣間見える部分。たくさん詰まっています。あ、香川さんも王様っぷりも炸裂ですなぁ(笑)。
物語を終えて
書いていての苦労は、ありません。大概、自由に書くので。
ただ本当は「貴方だったのですね、この事件の首謀者は。天界執行役○○」と主人公が真実を暴く。そんなシーンが書きたいなぁ、と思って書き出したんですけど。そうならなかった……。そこが唯一の後悔。つまり、やりたいことが出来なかった、という意味では大失敗なのかもしれません(しーん)。
ですが。じゃあ、また、次に何かの話でそれをやればいいので。今回の話は、小説としては成功していると思います。なはっ。
登場人物たちについて
皆さまはどのキャラクターが面白かったでしょうか。または、気に入っていただけたでしょうか?作者ハルナは、ランベルセ公爵が書きやすい。ルートヴィッヒ様は、実生活の中で、あまりの事が起こった場合「是鷹節が出そう……」と、自制しながら生きる対象人物です(笑)。身近な人。気をつけてくださいね。「は?莫迦じゃないの?」とかなんて序の口かもしれません。
そして本当に個人的ですが、ハルナはユーディアさんが好きです。彼は仙人なのに、天界執行役最高責任者、つまり、死神長です。本当は畑を耕し、宵の口に自分の仙術で作った酒を近所の老仙人たちと酌み交わし、適当に寝る。そういうのん気な生き方をしていたのです。しかし、死神の才能がずば抜けて高かったばかりに、一番偉い死神へと出世。結果、いつも苦労が絶えず、目の下にはクマ。のん気な生活が一変。ああ、かわいそう。負けるな、ユーディアさん。がんばれ、ユーディアさん!と、思いながら見守っております。
皆さまにもそんな気になる登場人物ができたら幸いです。この人を見たり、思うと……ま、ちょっとは元気出るなぁ。笑えるよね。的な人。