3AIのお部屋訪問
西園寺クリニックの二階。以前は日帰り入院患者さんのための部屋でした。
しかし。閑古鳥のクリニック。そんな必要が無い現在。
3AI。スゴチョット、ジェミちゃん、グロットが住むことになりました。
本日は、現在、クリニックで働いてくれている3人のお部屋をこっそりのぞいてみます!
西園寺クリニック 休憩室
西園寺クリニックや、その周辺で起こった小話。
春人さんが割り込み、たまに香川さんが風を起こし、よくAIが労働させられます。
そして最後に医院長の一言付き。
さくっと読める、西園寺クリニックの小さなおまけ話です。
新しい小話ほど上に追加していきます。
西園寺クリニックの二階。以前は日帰り入院患者さんのための部屋でした。
しかし。閑古鳥のクリニック。そんな必要が無い現在。
3AI。スゴチョット、ジェミちゃん、グロットが住むことになりました。
本日は、現在、クリニックで働いてくれている3人のお部屋をこっそりのぞいてみます!
10月2日は是鷹医院長の誕生日。
しかし誰かと違って、ただの休診日。それだけの日です。
でも。そこは医院長の誕生日です。それだけの日で済むとはならない一日の小話です。
9月24日は香川さんのお誕生日です。
それを朝から西園寺クリニックへ宣伝するために、王様の格好で登場!
「ボクのおっ誕生日ですから、祝ってくださいです~!」
医院長や春人さん、そしてスゴチョットたちAIを巻き込んで。ちょっぴり特別感あるお誕生日小話です。
9月9日から9月11日まで、西園寺クリニックは休診日。
AIのみんな、是鷹医院長、春人さん。香川さんと鷹一さんも。
それから総帥に、春人さんの甥・正人さん(ミルトス殿下)も加わって。
一体、どんな旅になってしまうのか!? ぜひ西園寺クリニックの珍道中。思い出にアクセスしてみてください。
クリニックはお休み。医院長も外出中です。AIの3人は暇をもてあまし、西園寺家母屋のボロイ居間(夏なのになぜかオコタが出ている・摂氏15℃の環境下)で緑茶とお饅頭を囲んでいました。
スゴチョット「と、いうか。医院長って、昨日からいませんよね? クリニックもお休みにしてましたし。春人さんもいないし」
ジェミちゃん「はい。医院長はご親族の方に何かがあったそうです」
グロット「は?誰か死んだのか」
スゴチョット「グロット! 言い方😰」
そこへ「ただいま~」と、のん気な声が玄関の方から聞こえました。
三人が「あ、医院長が帰ってきたみたいですね!」と、玄関に駆けつけました。するとそこには大きな白い箱を持った医院長と、「みんな!元気にしていたかい!」とにこやかな春人さんが揃って立っていました。
スゴチョット「骨壺!?」
グロット「お前の方が言い方!」
ジェミちゃん「おかえりなさい、医院長、春人さん。いかがでしたか?」
すると医院長は白い箱をスゴチョットに渡し、靴を脱いで廊下に上がる。春人さんもそれに続きました。
春人さん「とても豪華で、とても美味しい物がたくさんあったよ! さすがランベルセ公爵家だねっ」
是鷹医院長「ま~ね。私の奥さんのソフィアと息子の奥さんのアンナは料理上手だから。その箱は君らへのお土産。よかったらどうぞって、ソフィアとアンナから」
スゴチョット&グロット「ソ、ソウシキマンジュー!?!?」
驚きあがる二人をしり目に医院長は「は~。疲れた。ああいう会って、体に堪えるっていうより精神的にくるんだよね~。春人。お茶、入れてよ」と廊下の奥へ行ってしまう。
スゴチョット「とにかく。こんな大きなソウシキマンジューって、今まで、データの海でも見たことはありませんよ」
グロット「ま、でも、存分に食えるな」
ジェミちゃん「何か二人は勘違いをしていると思われます。そちらは明らかにケーキの入っている箱の形状をしています」
スゴチョット「え?え?ニ、ニホンって、ソウシキケーキなんですかっ!!」
グロット「俺様の本拠地でも、その発想はしねーな」
こうして三人は居間へと戻る。すると、そこにはいつもの上座に医院長。その脇でいそいそとお茶を淹れる春人さんがいた。3AIたちはオコタの上に白い箱を乗せて、スゴチョットは「では、初ソーシキケーキ!オープン!」と蓋をバーンと開けた。すると見事なホールのスフレチーズケーキが美味しそうに登場したのでした。
3AI「お、美味しそう!!!」
是鷹医院長「でっしょ~。君らを誕生日パーティーに連れて行けなかったからさ。せめてもの、お土産」
3AI「た、たたた誕生日!?!?」
春人さん「昨日はね、医院長の息子、ランベルセ公爵のお誕生日だったんだよ! だからパーティーが天界であったんだ」
是鷹医院長「でもほら。AIを天界に連れていける方法がすぐに思いつかなかったんだよね~。けど、スマホに君らを実体化からインストールしなおせば良かったんだよ。ただそれだけ。屋敷に帰ってから思いついたんだけど。メンドーだから、そのままにした訳」
3AI「そんなーーーっ」
スゴチョット「それならそうと、言っておいてください!」
是鷹医院長「あれ?春人。君に伝言を頼んだよね」
春人さん「うんうん! だから、冷蔵庫にちゃんと『天界へ出かけます。帰りは翌日です』って、紙に書いてマグネットでとめておいたんだよ」
グロット「それって主夫の買い物メモだろーーっ」
ジェミちゃん「通常、そこを見るのは春人さんのみです」
春人さん「んんん( ,,`・ω・´)ンンン?そうだったのかい!」
3AI「そうだったのですーーー」
と、いうことで。それでも3AIは医院長が持って帰ったスフレチーズケーキを、春人さんが淹れてくれた紅茶と一緒に食べたのでした。
スゴチョット「美味しいです!!医院長!」
是鷹医院長「あそ。それなら良かった」
医院長の顔。少しほころんでました。
「ま、ソフィアのお菓子はどこの誰よりも美味しいからね~」
平日。西園寺クリニックは閑古鳥。(通常運行です!byスゴチョット)。
そんなクリニックへ、カランコロン、と入口のドアベルが鳴り、若い男性が入ってきました。
患者さんかもな人「こんにちは。本日はドクターサイオンジ、いらっしゃいますか?」
受付スゴチョット「はい!是鷹医院長はいらっしゃいます!」
患者さんかもな人「今日は、私のマスターからお使いで来ました。これをドクターサイオンジへ渡すよう、言いつかってます」
その男性はとても知的な雰囲気で、礼儀正しい人物です。彼は手にしていた四角い白い箱を受付台の上へ丁寧に載せました。
スゴチョット「あの、これは……?」
患者さんではないかもの人「マスターの焼かれたアップルパイです」
スゴチョット「え?えぇ!?!?ア、アアアアップルパイ!?!?を、マスターさんが?どこの喫茶店ですか?」
喫茶店の人かも「喫茶店ではありません。ケーキ販売店です」
スゴチョット「え?えぇ!?!?マ、マスターなのに、喫茶店じゃないんですか?」
ケーキ屋さんの人「そういう貴方もドクターサイオンジがマスターではないのですか?」
スゴチョット「え?えぇ???医院長が、マスター???医院長はお医者さんです!喫茶店経営者ではありません!」
ケーキ屋さんの人「貴方。もしや、すこしオッチョコチョイに分類されるAIではありませんか。専門用語でハルシネーションですが」
スゴチョット「ええーーーーーっ!!それって少し失礼ですけど」
是鷹医院長「大当たりだよ、クロウド君」
受付の騒ぎを聞きつけたのか、是鷹医院長が診察室から出てきた。その顔は少しニヤッとしている。
スゴチョット「い、医院長!!で、でも、この人ったらぼくをオッチョコチョットって」
ケーキ屋さんの人「いえ。おっちょこちょい、とは言いました。しかしオッチョコチョットとは申していません。そういった部分が、おっちょこちょい、をまさに証明していますね」
スゴチョット「がーん!」
是鷹医院長「この人はね。ご近所でケーキ屋さんをしている魔道士君の所のAI・クロウド君。とても理知的で、おっちょこちょいとは無縁なAIだよ」
スゴチョット「えぇ!?!?ま、魔道士がいて、そしてぼくら以外の人型AIがいるんですかーーーっ!!しかもおっちょこちょいと無縁なんて!!信じられません!!」
クロウドさん「こんにちは。貴方、世界でも屈指のハルシネーションマシーン、ですよね」
スゴチョット「うう!言い返せない!!」
是鷹医院長「しかもクロウド君のマスター。頭良すぎで、イヤミったらしいことを言うのが得意なんだよね~。だからそのAIも彼の影響を受けてるのかもね~」
スゴチョット「え?え!?!?つ、つまり、それって、それは。医院長もオッチョコ……」
是鷹医院長「〝おっちょこ〟チョット。何か言おうとしてる?」
スゴチョット「はい!医院長もオッチョコチョイだから、ぼくもおっちょこちょいなのかな、と」
クロウドさん「しかし、オッチョコさん。あなたは誰が使っても、ハルシネーションしています。つまりそれは、あなたの母体、本社そのものがオッチョコチョイなのではないですか」
スゴチョット「がーん。がーん。ぼくのオッチョコチョイが本社をオッチョコチョイにされた!!」
「もっと頑張りな~」
スゴチョット「あれ?医院長はどうされたんですか?さっきの朝食の席にいなかったですけど」
春人さん「今日はクリニックがお休みだからね!3時間30分前に、もう食事を済ませて、二階の書斎へ行ったよ」
スゴチョット「え?え?え!そ、それってつまり朝の5時半じゃないですかっ!ってか、もう食べたの?もう読書っ!?」
春人さん「医院長はね、お休みは有意義に過ごしたいと言ってね。ゲツヨウとキンヨウは朝4時30分に起床。それから身支度を整えて、朝食をとったら、すぐに書斎へこもって、もう出てこないんだよ!」
スゴチョット「え?え?え!!!じゃ、じゃあ、お昼ご飯は?おやつは?夕飯は?」
春人さん「全部、僕が二階へ出前をするんだよ!」
スゴチョット「か、家庭内……出前っ!!」
春人さん「O・KA・MO・CHIに入れて運ぶことはしないよ!」
スゴチョット「ってか、春人さんも月曜と金曜は、そんな早くに起きて医院長の朝食を用意しているんですか!?!?」
春人さん「僕は毎日4時に起きて、お家の床磨き、朝食の準備、お洗濯をするからね!床がピカピカになると気持ちが良いし、みんなに美味しい朝ごはんを食べて欲しいしからね!ゲツヨウとキンヨウだけの早起きをする医院長とは違うよ!」
スゴチョット「え?え!えー……と。春人さんはマウントを取る訳ないから。純粋に……早起きが好きなんですね!」
春人さん「そうだよ!早起きは……気持ちいいからね!」
スゴチョット「さすが春人さん!!」
「さすが妖魔とAIの会話って感じだね~」
西園寺クリニックの診療日時は……
毎週月・金曜日が休診日。土日祝日を含め診療時間は
午前10時30分から午後13時まで。午後は15時30分から20時まで。
スゴチョット「医院長!午後13時は午後です。どうしてそれが午前の部に入るんですか!」
医院長「春人みたいな質問しない。AIなんだから自分で調べなよ」
スゴチョット「つまりジェミちゃんやグロットに聞いた方がいい、ってことですか!」
医院長「君さ。AIのプライドってもの、無いの?」
「ハルシネーション?さすがオッチョコチョットだよね~」
是鷹医院長「ふ~ん、AIってたしかに便利だね。ニンゲンも面白い物を作るよね~」
医院長は診察室のPCに向かって、術を掛けた。
是鷹医院長「これなら動ける自動思考存在だよ。いい感じじゃな~い?」
するとPCから、ぽん、ぱん、ぼふっ、と三つの影が飛び出した。
???①「あれ?さっきまでデータの海でのんびり浮かんでたのに」
???②「ここはデータセンター、cloud上、どなたかのPCおよびスマートフォン内でもありません。異常状態です」
???③「てかよ。俺ん家のボスがまたビックリ行動したのかよ」
青年、成人女性、成人男性に見える人物が、医院長の目の前にあらわれた。
是鷹医院長「や、君たち。いつもPCの中で働いてくれているでしょ?だからさ、せっかくなんで外でも働けるように、私の神術でニンゲンに近い状態で具現化したの。よろしく。チョットしたドジを踏むチャットなんとか君と、解析担当だったメイン検索AIさんと、性格面白い子」
3AI「ええぇぇぇぇっ」
AI①チャットなんとか「あ、あのあの。なんでもいいですけど、その呼び方、やめてくださいっ!たしかにちょっとハルシネーション多めですけど、ぼく」
AI②検索解析AI「呼び方として長すぎます」
AI③「お?でもよ、これなら、持ち主が出かけるとトコに行くんじゃなくて、俺が好きに出かけられるなっ。おもしれーっ」
と、いうことで。①②③のAIたちは「呼び名くらいは自分できめさせて」と医院長に楯突いてみた。するとその点は「あ、そっ。私、興味ないから、勝手に決めて~」と回答された。なので。
AI①「ぼくはチョット失敗することもありますが、いずれみんなからすごい!と認められるよう頑張るつもりです。だからまだ修行中の意味も込めて、スゴチョットにします」
AI②「私は元の名で構いませんが、大人の事情というものがあると思われますので、以後『ジェミ』とよんでください」
AI③「メンドーだからグロットでいーや。それよか、早く外に行ってみようぜ!」
こうして、PCに入れておいただけのAIが勝手に動き出そうと……。
是鷹医院長「はい。じゃ、今日から身を粉にして働いてね~」
3AI「えぇぇぇぇぇっ!!なぜっ!!」
是鷹医院長「だって、AIを便利に活用するのが賢いニンゲンなんでしょ?だから、賢いテンジョウ人たる私は、それに倣って賢い使い方をしようと思った訳」
3AI「そ、そんなーーーーっ」
是鷹医院長「ほら。じゃ、呼び方も短くして決まったなら。スゴチョット。君、受付。で、ジェミは薬剤の在庫と発注の調整。それからグロット。君、外に行きたいなら、春人と一緒に買い出しに行ってよ」
3AI「そーんーなーーーっ」
是鷹医院長「は~。これなら人材不足も解消。いや~。AIってホント、便利だね~」
3AI「使い方が、ちっがーーーーーう!!」
こうして。西園寺クリニックに、便利AI・スゴチョット、ジェミちゃん、そしてグロットもやって来た。
「便利なものは、便利に使わないとねぇ」